岩国の注文住宅を手掛ける「季美の住まい」のブログです。

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先日、T様邸の上棟を行いました。

こちらの建物は和風、又は和モダンなテイストの家として設計しております。

皆さんは和風建築と言うと、どのようなイメージを持たれるでしょうか？

瓦屋根？引戸の玄関？和室？縁側？真壁造り？

一口に和風と言われても室町時代の書院造から始まり、現代和風や和モダンまで様々な建物がありますし、一人一人が違うイメージをお持ちだと思います。

現在、日本で建てられている建物の多くは洋風の建物だと思いますが、それでも和風や和モダンの建物は根強い人気があります。

ただ和風と聞くと少し古臭いイメージがあるかもしれませんが、決してそのような事はありません。

建築の話になると中には伝統的な作りや昔ながらの技術・材料だけに注目して素晴らしいと言う人がいますが、決してそのような事は無いと思います。

もちろん伝統的な技術や製法、材料、文化など守って行かなければいけない事もあると思いますし、素晴らしいものもたくさんあります。しかし昔の物を昔のまま作れば、昔の古い建物のままです。そこには何の進歩もありません。

新保民八（1901～1958）という花王石鹸の常務を務め、雑誌『商業界』の主筆を務めた人の有名な言葉があります。

『古くして古きもの滅び　新しくして新しきものまた滅ぶ　古くして新しきもののみ　永遠にして不滅なり』

この言葉の様に和風建築の伝統を守りながらも、新しい技術やデザインなどを取り入れ、住む人が安心・安全で快適に末永く暮らせる建物が、新しい現代の和風建築だと思います。

T様、上棟おめでとうございます。完成まで精いっぱい頑張りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。