2024/11/23
鉄骨階段のデザインをもっと...
現在着工中のY様邸の基礎工事の様子です。
現在、新築住宅のほとんどの建物は、基礎全面に鉄筋を入れてコンクリートを流し込む、ベタ基礎が採用されていると思います。
例外としては北海道などの寒冷地では凍結防止の為に基礎を深く掘るので、土台の下だけ基礎を作る布基礎(スラブ部分にも後でコンクリートを流し込む)を採用している所も多いようです。
ベタ基礎のメリットとして布基礎に比べ面で荷重を支えるので、耐震性に優れる。防湿シートを貼ることで床下の湿気が抑えられるなどがあります。
デメリットとしては、布基礎よりコストがアップすると言う所ですかね。
近年はとかく建物の性能と言えば断熱性能や気密性能が注目される事が多いのですが、どんなに断熱性や気密性が高くても、またどんなに優れたデザインや間取りでも、地震で建物が倒壊したり壊れてしまっては、元も子もありません。その為に、弊社では標準で耐震性能の最高等級である耐震等級3を取得するようにしています。
話は変わりますが、最近は新築住宅を建てるよりも中古住宅を購入してリノベーションすると言うスタイルが徐々にではありますが、増えてきています。
国の方針としては空家の増加などの問題から中古住宅の流通の活発化を推進しておりますので、この中古住宅をリノベーションすると言うスタイルはもっと加速して欲しいと考えているようですが、なかなか思うように進んでいないのが現状です。
そして中古物件の場合、気になって来るのが物件の耐震性能の部分です。
もし現在中古物件を購入して耐震等級を3まで上げようと思えば、よほど新しい建物で、すでに高い耐震等級を取っている建物でない限り、建物は柱や梁を残すのみの状態にまで丸裸にして、耐震補強を行う必要が出てきます。
更にそこで建物が昭和56年以前に建てられた旧耐震基準の建物であった場合、基礎部分に鉄筋が入っていない無筋コンクリートの場合も多く、基礎の補強も必要になってきます。
そう考えると、中古住宅を購入してリノベーションするとしても、まずは旧耐震基準の昭和56より前の建物を選ぶよりも、新耐震基準で建てられた建物を選ぶ方がお得になるかもしれませんね。
地震大国と言われる日本では、地震に対する備えは、どの地域に住んでいても必要なものです。
中古住宅を購入してリノベーションする際には、是非、その建物は地震が来た時に自分たちの身を守ってくれるのか?そして30代、40代で購入した後、人生100年時代と言われる現在で、80歳になった時、90歳になった時にも、建物としての性能や価値を維持できているか?と言う事を考えてから購入して頂ければと思います。
10月3日(土)4日(日)に、弊社では岩国市関戸にて完成見学会を開催致します。
こちらの建物は省エネで快適なZEH(ゼロエネルギー)住宅であり、価値を長く保つ長期優良住宅であり、また突然の大地震にも建てる耐震等級3の建物です。
是非、この機会にご覧いただければと思います。よろしくお願い申し上げます。
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