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『鉄骨造倉事務所兼倉庫』完成(岩国市)

『鉄骨造倉事務所兼倉庫』完成(岩国市)

昨年の11月より建設中でした鉄骨造の倉庫がようやく完成に近づきました。

 

こちらの建物は倉庫と言う使用目的の為、鉄骨造で建てられています。

鉄骨造は柱と柱の間のスパンを広く取れると言う特徴がありますので、大きな空間を必要とする倉庫や工場には適した構造となっています。

もちろん戸建て住宅にも鉄骨造の建物があります。こちらの倉庫は重量鉄骨が使用されていますが、ハウスメーカーなどが建てている鉄骨造の建物は軽量鉄骨が使用された建物が大半です。

現在の戸建て住宅では多くの場合、木造、鉄骨造、RC(コンクリート造)造のどれかに当てはまります。

この木造以外の鉄骨造、RC造で戸建ての住宅を考える場合、建物の快適性を左右する大きなポイントが存在します。それは建物の断熱材が外張り断熱であるか?そうでないか?です。

では、なぜ鉄骨造とRC造の場合、断熱が外張り断熱でないといけないのでしょうか?

建物の柱と柱の間に断熱材を充填する内断熱(充填断熱)場合、断熱材の効果を発揮できない熱橋部(ヒートブリッジ)が出来ます。

例えば、スギの柱を使った場合、その熱伝導率は0.12W/m・k程度、

それに対し鉄の熱伝導率は83.5W/m・k。約696倍くらい鉄の方か熱を伝えやすいのです( ゚Д゚)と言う事は鉄骨造の建物で夏涼しく冬暖かく快適に暮らすには、熱橋部を無くす事が出来る外張り断熱が有効になって来ると言う事が分かると思います。

またRC造の場合、コンクリートの熱伝導率は1.6W/m・k。杉の柱に比べ約13.3倍熱を伝えやすいと言う事ですね。鉄に比べずて、ずいぶんマシになってきました。しかし、コンクリートは非常に蓄熱性が高い性質があります。つまり一度温まると、いつまでもその暖かさが残り、その逆で一度冷えると、いつまでも冷たさが続くと言う性質があります。その為、近年の猛暑の影響で、夏場にコンクリート造のアパートなどで、夜、壁際のベットで寝ていると昼間に温められたコンクリートからの放熱で寝ている間に熱中症になってしまったと言う症例が起こる事があります。このコンクリートの高い蓄熱性の為に、内側から断熱材を施工しても効果が薄く、冬場は北側の部屋に結露によるカビが発生してしまったりもします。

しかし、RC造の建物に外張り断熱を施す事により、コンクリートの蓄熱性を逆に生かす事が出来ます。外張り断熱で外界の温度変化による影響を抑える事により、コンクリートの蓄熱性を活かし、夏はエアコンで温度を下げるといつまでも涼しく、また冬場は暖房で温め蓄熱させる事により、いつまでも温かさが逃げない建物にする事も可能です。

とう事で、鉄骨造やRC造で家を建てる時、如何に外張り断熱工法が効果的なのか、分かって頂けたと思います。もし鉄骨造やRC造で家を建てようとお考えの方は、是非一度ご確認下さい。

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