2024/11/23
鉄骨階段のデザインをもっと...
熊本に震度7の地震が連続して2度起きました。私の知る限りでは初めてのことです。
その為、建物の倒壊には凄まじいものがありました
当初はなぜこんなに倒壊したのだろうと不思議には思いましたが、深く考えるに至りません
でした。
なぜなら、構造計算では地震のエネルギーに対して、計画した建物が耐えるだけの耐力を保
有するように、構造体を計画し部材の大きさを決めるため、地震を何度受けても耐力上は大
丈夫なんだと思っていたからです。
しかし、構造計算基準は建築基準法の理念を元に基準が定められていると、後で気付きました
その建築基準法の理念とは、耐震性能に関しては震度7程度の地震に対して人が避難するに
必要な時間、建物の倒壊を免れると言ったように、最低限の基準が示されています。
という事は、震度7の地震を一度受けただけでも、建物は大変なダメージを負ったことになり
ます。
従って、使用不能になる建物が出てもおかしくありませんし、しかも2度にわたってうけるとい
う事は、倒壊する建物が続出しても不思議ではないという事です。
また、比較的小規模な建物である木造2階建ての住宅については、建築確認申請に添付する
設計図書に特例処置があり、建物配置図と平面図のみが審査対象になります。
従って、構造計算や構造図面は設計者(建築士)にゆだねられることになります。
そうなれば提出義務のない構造は、ノーチェックになりかねません。事実、構造上耐力のない
建物が多く存在すると、構造の専門家から指摘されているところです。
構造についての耐震性能は耐震等級1~3までありますが、ノーチェックの建物については1に
も満たないものがかなりの割合で存在しているという事です。
その②に続く
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