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注文住宅のコンセント位置で後悔しない!賢い計画方法と注意点

注文住宅のコンセント位置で後悔しない!賢い計画方法と注意点

注文住宅を建てる際、意外と忘れがちで、後から後悔する人が多いのがコンセントの位置です。
適切な位置に適切な数のコンセントを配置することで、日々の生活が驚くほど快適になります。
コンセント計画は、家の設計段階でしかできない重要な作業です。
今回は、注文住宅のコンセント計画について、場所別の推奨数や位置、コンセントの種類、選び方、電気容量、安全面、将来的な拡張性などを考慮した具体的なアドバイスをご紹介します。
快適な住まいづくりのため、ぜひ最後までお読みください。

注文住宅の場所別コンセント位置のガイド

リビングダイニング編

リビングダイニングは家族が最も長時間過ごす場所です。
テレビ、照明、ゲーム機、充電器、ロボット掃除機など、多くの家電製品を使用する可能性があります。
6~8畳のリビングダイニングであれば、100Vコンセントを4箇所、200Vコンセントを1箇所確保するのが理想です。
ソファの近くやダイニングテーブルの下などに床コンセントを設置すれば、さらに便利です。
テレビの近くにLANポート付きのマルチメディアコンセントを設置しておけば、インターネット接続もスムーズになります。

コンセントの高さを用途に合わせて変えるのも有効です。
例えば、床から30~40cmの高さにゲーム機用のコンセントを設置し、床から50~60cmの高さに充電器用のコンセントを設置するなど、使い勝手を考慮した配置を心がけましょう。

キッチン編

キッチンは電子レンジ、冷蔵庫、オーブン、IHクッキングヒーターなど、多くの家電製品を使用し、かつ水回りであるため、安全面に配慮したコンセント計画が重要です。
推奨数は100Vコンセント6箇所、200Vコンセント1箇所です。
冷蔵庫用のコンセントは、メンテナンスしやすいように170~180cm程度の高さに設置するのが一般的です。
調理台周辺には、調理家電を使用しやすい位置にコンセントを配置しましょう。
ただし、水や油がかからないよう、適切な位置を選ぶ必要があります。
また、2022年からの内線規程改訂により、キッチンなどの水回りでは接地(アース)付コンセントの使用が義務化されていますので、必ず接地付タイプを選びましょう。

寝室と子供部屋編

寝室では、ベッドサイドにスマホ充電用のコンセント、スタンドライト用のコンセントなどを配置しましょう。
また、将来パソコンを使用する可能性も考慮し、LANポート付きのコンセントを設置するのも良いでしょう。
子ども部屋では、学習机の近くにコンセントを複数設置し、パソコンや充電器などを接続できるようにすると便利です。
コンセントの数は、部屋の広さや使用する家電製品の数によって調整しましょう。
8畳の部屋であれば、100Vコンセントを4箇所以上設置するのがおすすめです。

玄関や洗面所などその他重要空間のコンセント計画

玄関では、掃除機、電動自転車の充電、照明器具などを使用することを想定し、100Vコンセントを1~2箇所設置するのが良いでしょう。
低い位置に設置すれば、掃除機を使用する際に便利です。
洗面所では、ドライヤー、ヘアアイロン、電動歯ブラシなどを使用するため、洗面台の近くに100Vコンセントを2箇所、200Vコンセントを1箇所設置するのが理想的です。
洗濯機用のコンセントは、床から110~130cmの高さに設置しましょう。
こちらも水回りであるため、接地付コンセントを使用することが重要です。

廊下には掃除機を使用する際に便利なよう、床から30~40cmの高さにコンセントを1箇所設置しましょう。
収納スペースには、掃除ロボットの充電などを考慮し、コンセントを1~2箇所設置することを検討しましょう。

コンセントの種類と選び方

コンセントには、単相100V、単相200V、USBコンセントなど、様々な種類があります。
単相100Vは一般的なコンセントで、ほとんどの家電製品に使用できます。
単相200Vは、エアコンやIHクッキングヒーターなど、高出力の電化製品に使用します。
USBコンセントは、スマートフォンなどの充電に便利です。
コンセントを選ぶ際には、使用する家電製品の消費電力や種類を考慮し、適切な種類を選びましょう。
また、安全性を考慮し、接地極付きコンセントを使用することも重要です。

コンセント計画におけるよくある失敗例と対策

コンセント計画でよくある失敗例としては、数が足りない、使いにくい位置にある、家具に隠れてしまうなどがあります。
コンセントの数を増やしすぎると見た目も悪くなりますが、少なすぎると延長コードやタコ足配線による火災リスクも高まります。
コンセントの位置を決める際には、家具の配置や家電製品の使用場所を事前に検討し、使い勝手の良い位置に設置することが重要です。
また、将来的な拡張性も考慮し、余裕を持った計画を立てましょう。

電気容量と安全性の確保方法

コンセントの電気容量は、使用する家電製品の消費電力によって異なります。
電気容量が不足すると、ブレーカーが落ちたり、火災の原因となる可能性があります。
タコ足配線は、非常に危険なため避けましょう。
コンセントの電気容量を確保するためには、適切な数のコンセントを設置し、高出力の家電製品は専用のコンセントを使用することが重要です。

将来を見据えたコンセント計画

将来、新しい家電製品が増える可能性も考慮し、余裕を持ったコンセント計画を立てることが重要です。
コンセントを増設する場合は、壁に穴を開けたり、配線を変更したりする必要があるため、費用と手間がかかります。
そのため、新築時に必要なコンセントを十分に設置しておくことが、後々の費用と手間を削減することに繋がります。

快適な注文住宅を実現するためのコンセント配置のポイント

使いやすさとデザイン性の両立を目指して

コンセントは、使いやすさとデザイン性を両立させることが大切です。
コンセントが目立つ場所にあると、生活感が強調され、デザイン性を損なう可能性があります。
コンセントカバーを使用したり、壁の色と合わせた色を選ぶことで、目立たなくすることができます。
また、ニッチにコンセントを収納するなど、工夫次第でデザイン性も高めることができます。

家族のライフスタイルに合わせた計画

コンセント計画は、家族のライフスタイルに合わせて行うことが重要です。
家族構成、生活習慣、趣味嗜好などを考慮し、どこに何個のコンセントが必要なのかを検討しましょう。
例えば、テレワークが多い家庭であれば、ワークスペースに多くのコンセントが必要となるでしょう。
逆に、ほとんど家電を使用しない家庭であれば、コンセントの数は少なく済む可能性があります。

プロの意見を参考に最適な配置を決定する

コンセントの配置は、専門家の意見を参考に決定することが重要です。
当社のような設計士のいる建築会社に相談することで、最適な配置計画を立てることができます。
専門家は、電気容量や安全面など、私たちが気づかない点も考慮して提案してくれます。
専門家と綿密に打ち合わせを行い、理想的なコンセント配置を実現しましょう。

まとめ

今回は、注文住宅におけるコンセント計画について、場所別の推奨数や位置、コンセントの種類、選び方、電気容量、安全面、将来的な拡張性などを解説しました。
快適な住まいを実現するためには、コンセント計画が非常に重要です。
計画段階で十分に検討し、後悔のないようにしましょう。
家族のライフスタイルや使用する家電製品を考慮し、専門家のアドバイスも参考にしながら、最適なコンセント配置を決定することが大切です。
この記事が、皆様の快適な住まいづくりに役立つことを願っております。

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