2025/02/04
ファミリークロークとは何か...
新築を計画中の方にとって、収納計画は大きな課題の一つです。
収納が足りないと生活が不便になるだけでなく、せっかくの新居が散らかってしまう可能性も。
一方で、収納が多すぎてもスペースの無駄遣いになりかねません。
今回は、新築の収納計画で後悔しないためのポイントを、具体的なステップを交えながら解説します。
新築住宅の収納計画では、まず収納に必要な面積を把握することが重要です。
一般的に「収納率」という指標が使われ、これは住宅の床面積に対する収納面積の割合を表します。
戸建て住宅の場合、収納率は12~15%程度が目安とされています。
例えば、30坪の住宅であれば、3.6~4.5坪が収納スペースに相当します。
しかし、この数値はあくまでも目安です。
実際の必要収納量は、家族構成、ライフスタイル、持ち物によって大きく異なります。
収納率に固執するのではなく、自身の生活スタイルを基に、必要な収納量を具体的に検討することが大切です。
例えば、趣味が多い方や、大量の衣類を所有する方は、目安以上の収納スペースが必要となるでしょう。
逆に、ミニマリスト的な生活を心がけている方は、目安以下の収納でも十分かもしれません。
また、収納率を計算する際に注意すべき点があります。
ウォークインクローゼットなど、広めの収納スペースであっても、実際に使える面積は、通路部分などを差し引くと小さくなります。
そのため、収納率だけで判断せず、実際に収納できる容量を正確に把握することが重要です。
収納計画は、家族構成やライフスタイルを反映することが不可欠です。
例えば、小さなお子さんを持つ家庭では、おもちゃやベビー用品の収納スペースを多く確保する必要があります。
一方、高齢の両親と同居する場合は、車椅子での移動を考慮したバリアフリー設計や、使いやすい高さの収納棚が必要となるでしょう。
具体的な例として、以下のような点を考慮してみましょう。
1: 子供の年齢
乳幼児期にはオムツやベビー服、学童期には学習用品やスポーツ用品など、年齢によって必要な収納物が変化します。
成長を見越した柔軟な設計が求められます。
2: 趣味
楽器やコレクションなど、趣味によって必要な収納スペースは大きく異なります。
趣味のスペースを確保するだけでなく、その収納方法も検討する必要があります。
3: 仕事
在宅ワークをする場合は、パソコンや書類などを収納するスペースが必要となります。
ワークスペースと収納を一体化させるなど、効率的な設計を心がけましょう。
4: ペット
ペットを飼っている場合は、ペット用品の収納スペースも必要です。
ペットフードやトイレ用品などを収納する場所を確保しましょう。
これらの要素を考慮し、それぞれの家族メンバーのニーズに合わせた収納計画を立てることが、快適な生活を送るための鍵となります。
後悔しない収納計画を実現するためには、以下のステップを踏むことをおすすめします。
1: 現状の持ち物をリストアップする
まず、家にある全ての物をリストアップします。
使用頻度やサイズなども記録しておくと、後々の計画に役立ちます。
2: 使用頻度で分類する
リストアップした物を、「毎日使うもの」「週に数回使うもの」「季節物」「ほとんど使わないもの」など、使用頻度で分類します。
3: 収納場所を決める
それぞれの物の使用頻度とサイズを考慮し、最適な収納場所を決めます。
頻繁に使うものは、手の届きやすい場所に収納しましょう。
4: 収納方法を考える
収納場所が決まったら、収納方法を考えます。
棚、引き出し、ハンガーラックなど、様々な収納方法があります。
それぞれの物の特性に合わせた収納方法を選びましょう。
5: 収納スペースのサイズを決める
収納する物の量とサイズを考慮し、必要な収納スペースのサイズを決定します。
余裕を持たせて計画することで、将来の変更にも対応できます。
6: 設計図に反映する:計画を設計図に反映させ、設計者と綿密に打ち合わせを行いましょう。
必要に応じて修正を加え、最適な収納計画を実現します。
リビング、ダイニング、キッチンは、家族が毎日使用する空間です。
それぞれのスペースで、どのような収納が必要なのかを検討しましょう。
・リビング
リビング収納は、テレビ台、本棚、小物入れなど、多様なアイテムの収納が必要です。
収納家具の配置やデザインも、リビング全体の雰囲気に影響しますので、慎重に計画しましょう。
また、リモコンやゲーム機などの小物類は、すぐに取り出せる場所に収納するのが便利です。
・ダイニング
ダイニングテーブル周辺には、食器やカトラリー、テーブルクロスなどの収納が必要です。
食器棚やサイドボードなどを活用し、すっきりとした空間を演出しましょう。
家族が集まる空間なので、収納の使いやすさだけでなく、見た目にも配慮することが重要です。
・キッチン
キッチンは、食器、調理器具、食材など、多くの物を収納する必要があります。
キッチン収納は、使いやすさが特に重要です。
引き出しや棚の位置、高さなどを考慮し、動線に沿って配置しましょう。
パントリーの有無も、収納計画に大きく影響します。
・寝室
寝室は、衣類、寝具、書籍など、個人用の物を収納するスペースが必要です。
ウォークインクローゼットや大型のクローゼットなどを設置すると、収納スペースが確保できます。
また、ベッドサイドテーブルなど、小物の収納スペースも忘れずに計画しましょう。
・子供部屋
子供部屋の収納は、子供の年齢や成長に合わせて変更できる柔軟性が重要です。
可動棚などを活用することで、収納スペースを調整できます。
おもちゃや学習用品、衣類などを収納するスペースを確保しましょう。
また、子供自身が使いやすい高さの収納棚を選ぶことが大切です。
・玄関
玄関には、靴、傘、コートなどの収納が必要です。
シューズクロークや下駄箱などを設置し、玄関をすっきりさせましょう。
来客時にも対応できるよう、十分な収納スペースを確保することが大切です。
・廊下
廊下は、デッドスペースになりがちですが、工夫次第で収納スペースとして活用できます。
壁面収納や、廊下収納棚などを設置することで、収納力を高めることができます。
収納棚のデザインも、廊下の雰囲気に合ったものを選びましょう。
また、掃除用具などを収納するスペースも確保しておくと便利です。
新築の収納計画は、快適な暮らしを左右する重要な要素です。
収納率などの目安を参考にしながらも、家族構成やライフスタイルに合わせた計画を立てることが大切です。
本記事で紹介した具体的なステップや、収納スペースの活用法を参考に、後悔のない収納計画を立ててください。
収納計画は、家づくりにおいて大きな部分を占めます。
計画段階から十分に時間をかけて検討し、理想の住まいを実現しましょう。
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