2024/11/23
鉄骨階段のデザインをもっと...
吹き抜けをつくると耐震性が弱低くなるという噂を聞いたことがある人もいるでしょう。
今回は吹き抜けと耐震性について説明していきます。
結論として、一辺が4m以上ある吹き抜けは揺れに弱くなります。
一般的に床や天井の面積が広い方が地震の揺れに強いとされています。
そのため、吹き抜けがあることは床の面積が減り、その分揺れに対して弱くなることを意味します。
耐震等級2や3の家は床面の強さがチェック項目にあり、吹き抜けの有無が耐震性に影響を与えることを前提にされています。
しかし、耐震等級1の家は床面の強さが考慮されないため、注意が必要です。
耐震等級1の家でも、吹き抜けに配慮した設計を行えば問題なく住めます。
1つ目は吹き抜けを8畳までにすることです。
吹き抜けはさまざまなメリットがあり、魅力的ですが、耐震性を損なってしまいます。
一般的に吹き抜けを6畳から8畳までにしておくと対応策が存在し、耐震面から見ても問題ない家にできます。
また、吹き抜けをつくる場合、剛床を採用しましょう。
剛床とは、四角く組まれた梁の上に24mmから28mmの構造用合板が貼られた床のことです。
剛床を採用することで耐震性を高められます。
2つ目は大開口窓を1.5間から2.0間までにすることです。
リビングの大きな窓も惹かれますが、耐震性をキープするためには大きさの上限を決めるべきです。
2.0間以上にしてしまうと耐震性に不安のある家になる可能性が高いです。
3つ目はコーナー窓を設置しないことです。
コーナー窓は設置すると家の耐震性は下がります。
吹き抜けをつくったことでただでさえ耐震性を上げる必要があるのに、コーナー窓を採用してしまうと耐震面で不安のある家になります。
コーナー窓は近年、あまり人気ではないため、あまり考えなくても大丈夫です。
4つ目はバランス良く耐力壁を設置することです。
耐力壁とは横の力から家を守ってくれる壁のことで、これがバランス良く配置されていることは家の耐震性の向上につながります。
多ければいいというわけではなく、大切なのはバランス良く、家全体に配置されているかどうかです。
建築士に実際の図面を見せてもらい、自分でも耐力壁がどのように配置されているのかを把握しておきましょう。
今回は吹き抜けと耐震性について説明しました。
正しい設計をすれば吹き抜けがあっても、十分に耐震性のある家ができます。
住まいについては当社にご相談ください。
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