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木造住宅の耐震性能とRC造(コンクリート造)の耐震性能

問題① 木造住宅とRC造(鉄筋コンクリート)住宅、どっちが耐震性にすぐれているでしょうか?

現在、季美の住まい株式会社では、岩国市の麻理布地区にRC造(鉄筋コンクリート造)の店舗兼用住宅を建てています。この麻里布地区は岩国では珍しく防火地域に指定されているため、木造住宅を建てるには規制が多く、RC造で建築しています。
さて、冒頭の問題ですが、木造の住宅とRC造の住宅では、どちらが耐震性にすぐれているでしょうか?答えは・・・どちらも同じです。こう言うと「イヤイヤ、学校や消防署やマンションだって、ほとんどコンクリートで出来ているので、絶対、鉄筋コンクリート造の建物の方が、耐震性に優れているだろう」と言うクレームが来そうです。確かに、多くの人は鉄筋コンクリート造の方が、木造に比べて耐震性に優れているイメージを持っておられると思います。しかし、その根拠はいったい何でしょうか?現在、日本で住宅を建てるとき、建築基準法に適合した建物を建てなければいけません。その為、最低でも建築基準法上の耐震等級1をクリヤーするように構造を考えます。(今回のお話では、耐震等級1や2、3がどの程度の強さなのかは、長くなるのでやめておきます)現在、弊社が建築している木造住宅では標準で長期優良住宅としておりますので、最低でも耐震等級1の1.25倍にあたる耐震等級2を取得している建物です。もちろん耐震等級1の1,5倍にあたる耐震等級3も取れます。
では、鉄筋コンクリートで建物を作れば、なんでも耐震強度の高い建物が出来るのか?それは当然のごとく違いますよね。建築会社はこの建築基準法の耐震等級をクリヤーするように、建物の構造を考えて作っているわけですから、当然木造でもRC造でも建築基準法の耐震等級1、2、3に分けられますが、同じ耐震強度が出ていると言う事ですね。
但し、木造とRC造の構造体の違いによる特徴はあります。例えば、RC造は構造体自体が重いので風による影響が少なかったり(一般住宅の場合)、逆に構造体が重たいので一度地震で揺れると揺れが収まりにくいという特徴もあり、その逆の特徴が木造住宅であったりします。
と言うことで、安易に耐震性だけを考えて、RC造の家を選ぶと失敗することもあるという事です。木造住宅の構造については、また今度の機会にしましょう。

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