2024/10/27
鉄筋コンクリートを夏涼しく...
よく耳にする住宅性能評価等級ですが、実際に何を指す言葉なのか分からないものです。
今回は、住宅性能評価等級と住宅性能評価書を取得するメリットについてご紹介します。
新しく家を建てようとしている方、中古住宅のご購入をご検討の方は必見です。
住宅性能評価等級とは、2000年に施行された住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく、住宅性能表示制度によって決められている住まいの等級のことを指します。
住宅性能評価等級は、設計段階と建築段階で、国の指定する第三者機関が構造の安定や災害時の安全、空気環境や音環境といった10個の分野の評価基準を基に評価を行います。
10個の分野ごとに等級が決まる中で、構造の安定性、劣化の軽減、維持管理・更新への配慮、温熱環境は必須4分野と言われ、特に重要だとされています。
年々、住宅性能評価書を取得する割合が増えていますが、住宅性能評価書を取得する利点は主に4つあります。
1つ目の住宅性能評価書を取得するメリットは、性能の高い住宅を購入できることです。
住宅性能評価書を取得するには、あらゆる分野で一定の基準を満たす必要があります。
法律で定められた基準以上の基準をクリアする必要のある住宅性能等級は、必然的に性能の高い住宅になります。
一般的な住宅に比べて高価ではありますが、家族の安全や一度建ててしまうと変更できないことから住宅性能評価書を取得できるような住宅をおすすめします。
2つ目の住宅性能評価書を取得するメリットは、第三者の中立公正な評価がもらえることです。
専門知識のない一般の方々や建築作業を行った当事者では、住宅の性能の良し悪しを客観的かつ正確に判断できないことが多いです。
そんな中で、第三者による中立公正な評価を得られるため、信頼できる評価を受けられます。
3つ目の住宅性能評価書を取得するメリットは、住宅ローンや地震保険料が優遇されることです。
住宅ローンを受ける際に、住宅性能評価書を取得していると、通常の金利よりも金利が引き下げられることがあります。
また地震保険料でも、耐震等級に応じて、10〜50%の割引が適用されます。
4つ目の住宅性能評価書を取得するメリットは、贈与税の非課税枠が拡大されます。
住宅性能評価書を取得している住宅を購入する際に親や祖父母から住宅取得資金の贈与を受けた場合は贈与税の税制優遇を受けられます。
この制度によって、非課税限度額を最大500万円まで加算できるため、お得に住宅を得られます。
5つ目の住宅性能評価書を取得するメリットは、将来、中古住宅として自宅を販売する事になった場合、住宅性能評者書を取得していると有利になる事があると言う事です。
もちろん自分で建てた家に一生住み続ける事が出来るのが一番の幸せなのでしょうが、様々な理由により自宅を売却しなければならないと言う事態が起こらないとも言えません。
その様な場合、住宅性能評価書を取得していると自宅の売却がスムーズに行える場合があります。
もし自分が逆の立場で中古住宅を購入したいと考えている時、住宅性能評価書が付いている建物と、ついていない建物だと、どちらを購入したいと思いますか?
当然、住宅性能評価書が付いている建物だと思います。
住宅の場合、自動車や家電の様に、正確にその建物の性能を表示した説明書やメーカーのプレスリリースはほとんどありません。
その為、住宅性能評価書がある事により、購入希望者も安心できますし、売却金額の上昇や、売却期間の短縮に繋がってくると思います。
今回は、住宅性能評価等級と住宅性能評価書を取得するメリットについてご紹介しました。
住宅性能評価は10個もの分野に分かれ、すべてにおいて一定の基準を満たすことが必要です。
しかし、これらを満たすことで、税制の優遇や第三者の中立公正な評価を得られるといったメリットがあります。
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