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『木繊維断熱材』 季美の住まい

『木繊維断熱材』 季美の住まい

上の写真は最近話題の有名店の高級食パン・・・ではなく、木質繊維を加工した断熱材です。

これは先日、㈱イケダコーポレーションと言う自然素材の塗料や漆喰などを販売されている会社の営業さんが弊社に来た時に新しく取り扱いを始めた商品のサンプルとして置いて行かれたものです。

近年、ドイツなどでは環境に配慮したサスティナブルな断熱材として、この木質繊維の断熱材の使用が増えてきているそうです。この断熱材も『STEICO(シュタイコ)』というドイツ製の断熱材で写真右側が壁の中に充填するシュタイコフレックス、写真左は外張り断熱として使用するシュタイコプロテクトという商品だそうです。

この木質繊維を使用した断熱材のほかにも、自然素材系の断熱材と言えば羊毛断熱材が有名でしょうか?セルロースファイバーは元が新聞紙なのでパルプなどの自然素材なのでしょうが、微妙なところですかね?

これら自然素材系の断熱材の大きな特徴の一つは吸湿効果がある点だと思います。壁内に入り込んだ水蒸気を吸放出することで、壁内結露を抑制する事が出来ます。

その他にもこちらの木質繊維断熱材には他の断熱材に比べて『熱容量』が高いことが特徴のようです。

簡単に説明すると熱容量が高いので夏場の高い外気温や強日差しによる熱が内部に伝わるのに時間がかかり、伝わる頃には日が落ちて涼しくなって冷やされるので、夏の暑さに強いという特徴があるそうです。この熱容量という話は今まで他の断熱材では言われていない特徴だと思います。

その他にも自然素材なので化学物質を含む成分が不使用であったり、外部の騒音に対して強いと言う特徴もあるそうです。

ということを書くとなんだかいいことづくめな感じがしますが、もちろんデメリットもあります。

まず、この事は自然素材系の断熱材全般に言えることですが、通常の化学製品の断熱材に比べ熱伝導率が高いという特徴があります。しかしこの充填断熱用のシュタイコフレックスは熱伝導率が0.038(W/mK)なので、一般的な高性能グラスウール16㎏と同じくらいの性能は出ているようです。

そしてもう一点は価格が高いということでしょうか。やはり自然素材ということもあり、通常の化学製品の断熱材に比べ、割高となってしまいます。

それでも自然素材にこだわりたい方、また壁内結露が気になる方、サスティナブルな建築を目指しいる方には最適な断熱材だと思います。もしご興味があります方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問合せいただければと思います。

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