2024/11/23
鉄骨階段のデザインをもっと...
前回のブログで家の外壁について書きましたので、今回は家の内壁・内装について書いてみたいと思います。
近年の建物の内壁は大きく分けて2種類の素材が使われている事が多いと思います。
一つはクロスと呼ばれる壁紙です。そしてもう一つは塗り壁と呼ばれる漆喰や珪藻土などの左官仕上げ材料です。
もちろんクロスもずいぶん昔から使われていますし(30年前くらいには布クロスなんてものもよくありましたね、今もあると思うんですけど)、塗り壁なんて大昔から使われていますよね。近年は塗り壁にしても様々な商品が出てきていますが、これは一般的に住宅の壁下地に使用されるプラスターボード(石膏ボード)の上に簡単に施工できる商品が増えてきた事が影響していると思います。
話は変わりますが、なぜかアメリカの場合は内装の仕上げは殆どの場合、水性塗料で塗装してしまう事が多ですよね。塗装が好きなんですかね?確かに自分でリフォームしたりする事も多いので、塗装だと本職ほどの仕上がりを望まないならば、DIYで施工するのはクロスや塗り壁よりも自分で施工するのは簡単ですよね。
話を元に戻してまずこの壁紙か塗り壁を選択する時に、ひとつ気にしてもらいたいのは壁紙を選ぶか、塗り壁を選ぶかではなく、自然素材を選ぶか、ビニールクロスなどの化学製品を選ぶかで考えて頂ければと思います。
なぜこのような言い方をするかと言うと、機能面の他、外観や見た目共に自然素材と化学製品では違ってくるからです。
まず機能面の特徴で言えば、自然素材の壁紙や塗り壁には湿気を吸放出する調湿機能であったり、臭いを吸収する機能があります。また自然素材なので体にやさしいと言う特徴もあります。しかしその反面、染みなどの汚れが付きやすかったり、汚れた時のメンテナンスに手間が掛かったりする事があります。
(自然素材クロス:エッグペーパー)
(天然素材塗り壁)
それに対しビニールクロスなどの化学製品は調湿効果などはありませんが、汚れや水気に強い所があり、汚れても拭き取る事が出来ると言うメリットもあります。
(ビニールクロス)
また見た目に関してはビニールクロスなどは化学製品の為、表面がテカテカした物が多いですが、自然素材の壁紙や塗り壁は多孔質な物が多く、マットで落ち着いた仕上がりとなる物が多いです。その他にもビニールクロスの場合は数多くのガラを選ぶ事が出来ますが、自然素材の場合、色などが限られる場合が多いです。また同じ自然素材でも壁紙と塗り壁では塗り壁の方が左官仕事ですので表面にコテ跡を残したり櫛目を付けたりと色々な表現が出来ます。
どちらの素材にもメリット、デメリットがあり、また当然コストの違いもあります。まずは自分たちが、どのような機能、どのようなデザインや雰囲気を求めているかによって選んでみても良いのではないのでしょうか?
その他には壁の仕上げに木材を使用して見たり
タイルを貼ったり
と壁面のアクセントであったり、デザインとして色々と楽しむ事も出来ます。
もちろん家全体をすべて同じ仕上がりにしなければならいと言う事はありませんので、まずは自分たちがどんなデザインや機能を希望しているかを決めてから、自分が一番長く過ごす部屋の仕上げにこだわってみたり、適材適所に使い分けてみたり(例えば洗面所は水を使うので水気に強い物を使うなど)、自分たちの想いを形にしてみたらいかがでしょうか?
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