2024/11/23
鉄骨階段のデザインをもっと...
日本の冬は乾燥しているため、一層寒さを感じやすいです。
外に出るのも億劫になってしまうので、せめて家の中では暖かく過ごしたいものですね。
近年、冬でも暖かく過ごせる高気密高断熱住宅が注目されていますが、実は家づくりにおいて落とし穴があります。
今回は、失敗例とともに、高気密高断熱住宅における家づくりのポイントを解説します。
ぜひ参考にしてください。
気密性・断熱性を求めすぎると、次のような失敗が起こります。
熱は窓から出入りし、夏は外から約74パーセントの熱が入り、冬は外へ約50パーセントの熱が逃げてしまいます。
窓を小さくすれば、熱の出入りを少なくできるので、家の断熱性能も向上します。
しかし、本当に小さい窓で良いのでしょうか。
壁の面積が大きすぎると、外から日光や風を取り入れづらくなり、閉塞感ある家になってしまいます。
窓は家を開放的にしてくれるので、家族が集まるリビングだけでも窓を大きくしたいものですね。
大きくても、断熱性能が高い窓があります。
断熱性、値段、暮らし方の3つの要素を押さえて、窓の大きさを決めましょう。
暖かい空気は上昇するので、2階に寝室がある場合は、換気のために寝室の窓を大きく設計するかもしれません。
たしかに換気はしやすくなりますが、これによって睡眠の質が落ちる恐れがあります。
窓周辺の空気が冷やされて、冷やされた空気が一面に広がる「コールドドラフト」という現象が起こり、睡眠を邪魔してしまうのです。
気密性を考えた窓サッシでも、冬場のコールドドラフトは避けられないものなので、寝室の窓の大きさには気を付けましょう。
上記のように失敗しないためにも、高気密高断熱住宅における家づくりのポイントを押さえておきましょう。
1.換気も考える
気密性が高い家では、空気が循環しにくくなりハウスダストが溜まりやすくなります。
カビや結露も発生してしまい、健康被害とともに家の耐久性も低下してしまうのです。
高気密高断熱住宅では、24時間換気システムの設置が義務化されています。
設置、電気代、メンテナンスに費用がかかるため、設計打ち合わせの際にコスト面も確認しておきましょう。
2.気密性の向上は計画的に
気密性はC値という数値で表せ、数値が低いほど高気密ということになります。
しかし、C値0.5以下になると熱交換型の換気システムを導入しなければ、数値に見合った効果が出ません。
費用も高額になってしまうため、コスパも悪くなってしまいます。
費用と性能のバランスを考えて、気密性と断熱性のレベルを決めましょう。
今回は、高気密高断熱住宅における家づくりのポイントを解説しました。
効果的に性能を発揮するには、窓の大きさや設置場所、換気システムを考えることが重要です。
数値で判断することも大事ですが、費用とのバランスも考えて設計しましょう。
当社は、高気密高断熱をパッシブデザイン、自然素材とともに考えて設計します。
高気密高断熱住宅をお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。
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