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『耐力面材と断熱材』 耐力面材の話② 

前回は耐力面材の話で透湿性の話をしましたが、今回はちょっと違う観点からの話を。

よくネット上ではこの耐力面材は透湿抵抗がこうだからとか、粘りが無い材料だからこうだとか言われていますが、もちろんその点もすごく重要なんですが、それとは別に、これは内部に使われる断熱材の選択でも大きく変わってくるのですが、その面材を使用する事によって、もしかしたら自分が使用したいと思っている外壁材が使用出来なくなる場合があると言う事を忘れてはいけません。特に、こだわりを持って家を建てようと思っている人は・・・。

例えば、写真のように外壁に無垢の木材を使用したいと思えば、当然木質系の耐力面材では防火の認定を取れていない事がほとんどです。中には無垢の木材の外壁材でも薬剤で防火処理がしてあるものもあるのですが、結構な値段がするんですよね。

これは何も耐力面材だけの話ではなく、断熱材にも言える事がですけどね。例えば、最近は断熱と気密が同時に取れる手軽さで、現場吹き付けのウレタン断熱を施工する工務店も増えています。しかし、この吹き付け断熱を使うと多くの場合、外壁に使用できるのが窯業系のサイディングか軽量モルタル塗りに限られてきます。

まあ、この辺りは家を建てる地域が防火地域なのか、準防火地域なのか、法22条地域なのか、敷地が大きいのか、小さいのかなど、色々と変わってきますので難しい所なんですけどね。

と言う事で、現在建築中のF様邸では、火災に強く、鉱物系の材料なのに粘りがあり、透湿抵抗の低いモイスと言う耐力面材を使用しています。こいつのデメリットは価格が高いのと、非常に重いので施工が大変だと言う事ですね。大工さんが悲鳴を上げています(=_=)

皆さまも、もし家の外観にこだわりがあったり、自分が使ってみたい外壁材がある場合は、耐力面材の種類、断熱材の種類によっては使用出来ない場合がありますので、ご注意下さい。(>_<)

 

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