2024/11/23
鉄骨階段のデザインをもっと...
その日は夜中の一時ごろ帰宅しました。大変な埃の中で一日中歩き回っていたため翌朝起きても目が真っ赤で開きにくく、被災した地域の人々はこれからが大変だなと思いました。
被災地に入る前に、地元の県の担当者が「日ごろの仕事のように、質、量ともに満足のいく活動ではないかもしれないが、同じ建築家として、震災の凄まじさを見てきて欲しい」と言われていましたが、まったく同感で、今後、生涯を通してこれほどの震災と出会うことはないと思っています。
建築という職業は社会に果たす役割も大きく、その分責任も大きいわけで、建築の知識薄や無責任さで被害を大きくするわけにはいきません。今回の被災と直面することで、責任の重大さや技術向上に寄与することが、亡くなった方への責任でもあると思います。
長男を震災直後に神戸に入らせ、またボランティアに参加させたのも、これからこの業界に入る前に責任の重さを教えたかったからです。
阪神淡路大震災から21年、巨大な地震・津波・台風や地球温暖化などの自然災害、原発事故などの人的災害など様々な問題が起こりましたが、これからも人類は建築文化を通じて次から次へ世界中で起こる自然災害や環境問題と向き合って行かなければなりません。
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