季美の住まい株式会社

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S様邸新築工事 外壁2

2018年 05月 07日 (月)

現在新築工事中のS様邸ですが、先日外壁には2種類の材料を使用していますと言う記事を書いていました。その内の1種類は先日のブログでも書いていた焼き杉板で、もう一種類はガルバリウム鋼板です。

ではこのガルバリウム鋼板とは、いったいどのような物なのでしょうか?

このガルバリウ鋼板ですが、簡単に言えばメッキ処理した鉄の板になります。

ご存知の通り、鉄と言う素材はそのままの状態で放置しておくと、屋外ではすぐに酸化して錆が出てきます。特に板状の薄い鉄だと、錆の影響で鉄が腐食し、穴が開いてしまいます。

その為、屋外で使用する物で鉄を使用している物は、塗装やメッキで表面を処理して、錆の発生を防いでいます。一番身近な物では、車なんかもそうですね。鉄の素地が丸見えの車だったら、錆で大変な事になりますからね。(ちなみに車のブレーキローターは一般的に鋳鉄製の素材が使われていますので、ちょっと車に乗らないと驚くほど速く錆が出てきます。バイクの場合はブレーキローターが剥き出しの為、美観の問題もありステンレスが使用されているそうです。鋳鉄の方がブレーキのタッチがいいらしいですけど)

初期のメッキ処理の代表的な物として、有名なものは鋼板の上に錫でメッキ処理をほどこした『ブリキ』と呼ばれるものでした。よく昔のおもちゃなどで高額な鑑定をされるブリキのおもちゃなどがありますよね。

この『ブリキ』ですが、錆に強い錫で表面が加工されていますが、錫は柔らかく傷が付きやすい為、傷ついたところの錫が剥がれて錆を発生しやすいと言うデメリットがあり、また錫自体も高級な素材であるため建材としては普及する事はありませんでした。

その後、一般的に普及してきたのは『トタン』と呼ばれる溶融亜鉛メッキ鋼板です。この鋼板の特徴は亜鉛の『犠牲防食』と呼ばれるもので、傷ついたり穴が開いた場合、鉄の部分が錆びる前に亜鉛が腐食して鉄の腐食を遅らせると言う特徴があります。この作用により都市部で7年から9年の耐用年数を発揮できるようになりました。しかし、この耐用年数は中性の時に発揮されるもので、酸性雨などの影響が深刻化すると、より耐用年数の高い素材が必要となり、その結果1972年アメリカでガルバリウム鋼板が開発されました。

ガルバリウムとは鋼板の上にアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリカ1.6%から成る、アルミ亜鉛合金をメッキ処理した鋼板になります。

ガルバリウムの特徴として、亜鉛の『犠牲防食』とアルミの『不導体被膜』の効果により、高い耐久性を発揮します。

その為、都市部で25年~30年と言う長い耐用年数を発揮する事が出来ます。

 

そして、ガルバリウムのメリットとデメリットとしては、

メリット

耐久性が高い

他の材料と比べて錆が発生しにくい

材料自体が軽い為、地震の時の揺れが抑えられ、耐震性に優れる。

熱反射率に優れる

耐熱性が高い

デメリットとして

初期費用が他の材料に比べ高い

耐久性が高いと言われているが、完全メンテナンスフリーではない

施工が悪いと錆を発生させてしまう。

 

などのメリット、デメリットがあります。特にデメリットの所で施工が悪いと錆を発生させる事があると書きましたが、ここが非常に重要な所でもあります。

ガルバリウムを現場で施工する時、切ったり、壁の場合は穴を開けたりと言う加工があります。この加工をした部分は内部の鉄が露出する為、この部分の処理をキチンと行わないと錆の原因になったりします。また、加工した際の切粉や、工事の時の釘などが残っていると、これも錆を発生する原因になりますし、他の金属と接触している場合なども電蝕による腐食の原因となります。

また、ガルバリウム鋼板自体がすごく薄い材料なので、屋根などで下地が悪く凹凸がある場合は、水が溜まり傷みが早くなる場合もあります。

また、ガルバリウム直接の腐食とは関係ないかもしれませんが、表面の塗装が色あせたりする場合もあります。

 

ガルバリウムの屋根や壁は耐用年数が高く、錆にも強く、軽く、非常に優れた素材と言えます。しかし、その素材の特徴を最大限に引き出すためにも、確実な施工と、一年に1度でも構いませんので壁などを軽く水で洗い流してあげる等のメンテナンスが必要になります。

キチンとした施工と適切なメンテナンスを行うと、ガルバリウムは驚くほどの耐久性を発揮します。

 

どの様な材料や素材にもメリットとデメリットがあります。今現在、この材料さえ使えばメンテナンスフリーで永久的に使用出来ると言う材料はありません。しかし、材料の選択や庇を長くして劣化を遅らせるなどの方法で、メンテナンスのサイクルを伸ばすと言う方法はあります。

 

初期に投資出来る費用や、先々のメンテナンスコスト、また自分たちが望む外観等で、先々の事もじっくりと考え、外壁の材料も選んでみてはいかがでしょうか?

もし外壁の事でお悩みがあれば、お気軽にご相談下さい。

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